中途採用に求められる細かいスキルや条件は年齢や業種によって異なるものの、どのような企業にも共通して言えることは即戦力です。
特にハイクラスの求人となると即戦力じゃないと情報すらもらえないでしょう。
本記事ではハイクラスの中途採用で大切なポイントをまとめました。
即戦力として求められる可能性No.1の能力は英語
大手企業の場合で言えば、その1つに語学力があります。
語学力が期待されるのは今や外資系企業だけにとどまりません。
もちろん、どのような企業でどんな部署に配属になるかによって期待度は変わってきますが、ハイクラスの転職を考えるなら語学力は大きなアピールになります。
語学を武器に転職を考えるなら、日常会話程度の英語は基礎的なものと考えておいた方がいいでしょう。
資格としての英語ではなく、実戦で活かせる英語力です。
英語は、英語圏ではない国であっても公用語として使われることが多く、不足なく会話できることでビジネスチャンスは大きく変わります。
ビジネスパートナーとして外資系企業と関わる機会も増えつつあることから、語学が堪能であることはスムーズなコミュニケーションにつながるからです。
違う言い方をすれば、語学を自由に扱えないことはコミュニケーションに弊害がでると言っていいでしょう。
メールに電話、対面での会話と、ビジネストークから世間話、さらにユーモアのセンスまで備えていれば完璧です。
転職の場合、配属になる部署や事業所があらかじめ決まっていることがほとんどで、語学を必要としないケースもあります。
しかし、同じ条件が入社後も永久に続くとは言い切れません。
例えば吸収合併がその一例です。
現代は、多くの企業が本業の他にもさまざまなビジネスチャンスを模索しています。
従来のように、創業時からの事業だけを続けることで十分な業績を望めるとは限りません。
時代の変化に沿った新技術の導入だけでなく、新たな事業への参入を図る企業も多いのです。
もちろん、経営の悪化などがあれば、それこそ他の企業の傘下として吸収される可能性は高まるでしょう。
外資系企業との吸収合併も可能性として十分考えることはできます。
経営悪化による合併で残れる確率が高いのは、技術者やマネージメントなどの面で高いスキルを持った従業員で、語学が堪能であることも十分条件として考えられます。
2018年に「改正入管難民法」が成立したことで、外国人労働者の受け入れ拡大がほぼ確実です。
これによって、高いスキルを持った海外の技術者が企業に入社する機会が増えれば、社内でも英語を中心としたコミュニケーションが求められるでしょう。
または、海外に工場や事業所を持つ企業であれば、現地に異動になる可能性も十分考えられます。
現地スタッフとのコミュニケーションとスムーズな業務のためには、指導力と併せて語学力がなければなりません。
注意したいのは、帰国子女であれば必ずしもビジネスに活かせる英語力があるとは言えない点でしょう。
もちろん、生の英語を身につけているのは十分有利であり、日常会話からユーモアのセンスも身についているのは企業にとって魅力的です。
しかし、業界に必要な専門用語を巧みにあやつる英語力があるかどうかは別の話になってきます。
転職を考える前に自分が目指す業界についてしっかり学び、専門用語を交えた英語力をアピールできることが、ハイクラスの企業への転職を有利にします。
中途採用のアピールポイント「資格」
中途採用の場合は、資格も大きなアピール力になります。
転職の際、最も即戦力として期待されやすいのは有資格者です。
資格によっては実務経験を必要とするものも多いですが、4年生大学の必修課程を経ていれば実務経験期間は短期に抑えることができます。
同じ業種からの中途採用であれば、すでに実務経験を終えて資格を取得していることが想定されます。
業種や配属される部署によっては有資格者であることが応募条件になっていることも少なくはありません。
条件に加わっていない場合でも、業務に必要な資格は取得しておくべきでしょう。
企業にとって中途採用をするメリットは、新たな教育をする手間が省けることです。
つまり、業界に必要なスキルや常識を身につけていることは最低限の条件と考えておかなければなりません。
その1つに資格があると考えておけばいいでしょう。
転職を考えるとき、実務経験を積むことを目的にする人もいますが、ハイクラスの転職を狙うなら資格を取得してから検討する方が賢明です。
資格に代わる余程大きな魅力がない限りは、転職先を資格取得の場として期待するのは失敗を招くかもしれません。
ただし、同じ中途採用でも20代のように伸びしろが期待できる年齢での転職であれば、資格を持たない人でも入社できる可能性は出てきます。
その場合は、有資格者に準ずる経験や知識をアピールするといいでしょう。
また、資格を持っていなくても、即戦力としてアピールできる場合もあります。
それは、資格取得予定が極めて近い状況の場合です。
例えば、取得に向けて学んでいる最中であれば、アピールになる場合も考えられます。
この場合は、異業種からの転職に効果的です。
実際に取得してからの方が説得力は増しますが、前職がまったくの異業種である場合は資格自体が大きなマイナス点とは考えにくいからです。
それよりも、なぜ違う業界に興味を持ったのか、転職まで考えるに至ったのかという理由に配慮しなければなりません。
さらに、前職のどの部分を転職先で活かせるかをアピールすることも必要です。
できるだけ具体的に、エピソードを加えてわかりやすく説明することがポイントになります。
面接官は、すべての業界の事情に精通しているわけではありません。
異業種であればなおさらです。
どのような業界でどんな業務に携わっていたかを、イメージしやすい言葉と流れを選んで説明すると面接官の共感を得やすくなります。
例えば、前職が工業デザイナーだった場合、誰もが具体的な仕事内容について理解できているわけではありません。
そんなときは、照明器具や家電品など誰でも知っているような身近なものを例にあげて説明するといいでしょう。
自分が経験してきた業務がどんなことに活かされているかを納得させることができれば、なぜ転職したいのか、その技術と経験がどう自社に活かせるかも納得してもらえます。
そこで、資格取得に向けて学んでいる姿勢を伝え、さらに取得後はどのように活躍したいかを具体的なビジョンとして伝えましょう。
もちろん、それは企業の理念や経営方針に則っていることも重要です。
企業にとって意味のある人材であると思わせることを忘れてはいけません。
ハイクラスの転職に必要なのは転職エージェントの情報網
ハイクラスの転職を目指すためには、どのような企業が求人を出しているのか常に情報をキャッチできるようにしておくことが重要です。
そのためには人脈や情報網が大きなポイントになります。
ただし、多くの情報を求めすぎるのではなく、自分が希望する求人情報を効率よくキャッチできる手段を考えるといいでしょう。
例えば、転職したい企業と取引のある会社に勤務している知人がいれば、紹介してもらうのも1つの手段です。
幅広い人脈を持っていれば、条件の良い転職の情報を持っている人に辿り着く可能性はゼロではありません。
転職エージェントを活用するのが有利な転職の近道です。
転職エージェントの魅力は、一般には公開されていない役職者や新しいプロジェクト担当者といった重要なポジションの求人情報を入手できる点です。
このような非公開求人の多くは、他には見られない高収入であることも大きな魅力でしょう。
転職エージェントは専用のアドバイザーが担当してくれるのが一般的で、転職に関するさまざまなアドバイスを受けられるなどメリットも豊富です。
自分の豊かなスキルを活かし、即戦力としてハイクラスの企業に転職を果たすことができれば、生活水準も変わり、社会的な地位や人間関係も変化します。
内面を磨いて人としての魅力も増やしながら、ハイクラスの転職を成功させましょう。